令和4年度助成先「NPO法人アートワークショップすんぷちょ」

  • 2023年09月20日

1.事業名

 不登校児童を含む、多様な子どものためのアートを活用したアトリエ居場所支援事業

2.事業の目的とその背景

 県は中学校の1,000人当たりの不登校生徒数は、宮城県では48.7人(仙台市 51.0人)であり、都道府県別では宮城県が最も高い水準です(平成30年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」による)。また文部科学省も「不登校特例校」設置を推進するなど、小中高以外での居場所支援は、子どもの学ぶ権利や生きる権利を守る上で重要な社会課題となっています。宮城県内でも特例校の設置や民間やボランティアが運営する不登校児の居場所づくりは推進されつつあるが、充足はしているとはいえない状況です。当事業では、アートの力を生かした、子供がのびのびと表現し、自分らしく過ごせる居場所づくりを目指しました。

3.事業の内容

概要:平日日中に定期開催するアトリエの運営。不登校支援の中に「アート活動」という選択肢を増やし、子供が学ぶ場所、学びたいものを自由に選ぶ環境づくりの一端となるよう活動しました。

【かようはらのまち】
対象:障害の有無問わず、ひきこもり、不登校などの子ども(小学生~高校生)、乳幼児連れ親子、高齢者等
開催日時:毎週火曜 午前~午後10:00-1600
開催場所:アートシェアスタジオちゃちゃちゃ(仙台市宮城野区原町熊谷ビル5-5-35)
定員:15名
スタッフ:土屋聡(元小学校教員、美術教員、お絵かきファシリテーターとしてワークショップ活動多数)
ボランティアスタッフ3-5名
【実施記錄】
開催回数:36回 参加人数平均:こども 10人 大人 13人

  

4.事業実施にあたってのエ夫点とその効果 

 居場所事業として初年度でした。オープン当初は子どもたちが来るかどうか不安もありましたが、ロコミなどで徐々に利用する親子が増えてきました。アトリエとしてアート活動を選択肢に入れておくことを決めていましたが、実際に場所を開いてみると、こちらが用意したものも子どもたちが興味を持つ時と持たない時があり、子どもたちが中心となって「かようはらのまち」でやってみたいこと、をサポートする活動が中心になっていきました。
 また徐々に手伝う大人が増え、多い時で10人以上の大人がボランティアで関わるようになっています。様々な年代、様々なバックグラウンドの大人と子どもが一緒の場所で過ごしながら、それぞれの悩みや(最近の出来事を話す姿があり、多世代交流の場となっています。

5.全体的所感、終了しての感想など

 活動期間を通して、他の不登校居場所支援を行う活動にも触れ、学校に行かない・行けない選択をしている子どもたちに必要なことは、様々な選択肢であることが分かりました。平日 日中に行くことができる場所でも、立地、利用している年齢層、活動内容、曜日や時間などで、利用しやすいかそうでないかが変わります。1度きりの利用ではなく、中長期に利用するものだからこそ、様々な地域や手法で、学び方過ごし方の選択肢が増えることが重要だと感じました。

その他の記事(最新10件)