平成27年度助成先「チャイルドネットジャパン」事業報告

  • 2016年09月01日

チャイルドネットジャパン(宮城県石巻市)

「宮城県 図書館でのネットワークづくりと子ども万華鏡教室」

 1.事業の目的とその背景

震災から4年が経ち、街が少しずつ復興に向けて動き始めてきました。私たちは、2013年、石巻市渡波地区に子ども未来図書館を設立しました。子どもたちの居場所づくりに日々奔走をしています。そして、今後も継続して活動していくために、同じように子どもたちの居場所づくりをしている図書館と情報交換や人の動きがあることが必要と感じております。そこで、宮城県内の4つの図書館で同じ志を持つ仲間とのネットワークを築き、合同で万華鏡教室を開催したいと思います。万華鏡は心の傷を癒す効果が認められており、病院でも実際に使われているツールです。震災後の子どもの心のケアのために行いたいと思います。

 2.事業の内容

万華鏡教室は、各図書館、定員20名×2回を行います。親子での参加もウェルカムです。

万華鏡は、イギリスの著名な物理学者が発明した科学的な道具です。また、交通事故で息子を亡くしたアメリカのおばあちゃんが万華鏡を見て、心が癒されたというところから、現在は、病院でも使われている医療用具でもあります。万華鏡を作ることで理科や算数に興味を持ってもらうとともに、子どもたちの心の傷を癒します。今回制作する万華鏡は、オイルの流れに沿ってゆっくりと模様が変わる最新式の万華鏡です。お母さんやお父さんたちも、今まで見たことのない万華鏡を楽しんでほしいと思います。写真2

 3.事業実施にあたっての工夫点とその効果

子どもだけでなく、地域の方にもご参加いただく工夫をしました。すると、ミラーの組み合わせ中に「ほら、ここから顔を見てごらん。おねえさんの顔がいっぱい見えるでしょう?」と声をかけると、子どもたちのきゃっきゃっという、笑い声が図書館に響いたり、小学生のを隣のおじちゃんが手伝ってあげるなど、お互いにフォローしあって、みんなで作りました。始まる前は、見知らぬ人だったのが、完成した後は、みんなで見せ合いっこするように。「私のがピカピカで一番きれい!」「僕の方がすごくきれいだよ」と、お互いに自慢し合っていて、子どもたちのニコニコ笑顔がたくさん花咲く活動となりました。写真

 4.全体的所感、終了しての感想

万華鏡教室だけではなく、いかに継続して子どもたちの支援を続けていくかが課題です。子どもが子どもでいられる時期は、今しかありません。一方、中学校の校舎再建がまだあと2年もかかる地域もあります。子どもたちに将来の夢を聞くと、看護師、保育士になりたい、お父さんの漁業を継ぎたいなど、自分の夢をしっかりと話してくれ、その夢に向かって頑張る子どもたちの目はキラキラと輝いています。連携をしている4つの図書館は、子どもたちの居場所としての図書館運営、そして震災でなくなってしまった、子供会の機能の一部を担えるようなイベント活動を行い、子どもたちの思いやりを育て、未来を紡ぐ場所にしていきたいと考えています。

 

◆チャイルドネットジャパン

代表 西澤 砂弥香

〒986-2121 石巻市渡波町1-5-16

TEL/FAX:0225-97-3903

mail:kodomo_library@yahoo.co.jp

http://kodomo-library.org/

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