令和元年度助成先「子育てサポート 楽っこ」

  • 2020年04月23日

1.事業名

発達障害・グレーゾーンを含めた子育て中の親のための、子育て支援事業

 

2.事業の目的とその背景

 立ち上げスタッフ3名は、仙台市内にある自閉症に特化した知的障害者更生施設の生活支援員としての経験があります。自身らの子育てが始まり、児童館などに行く機会が増えると、集団活動になじめないお子さんが目につきました。また、幼稚園・小学校と上がるにつれ、特性を持っていることで集団に適応しにくく、親や先生に叱られている子をたくさん見て来ました。母親は子育てに悩みながらも、障害児にしたくないという思いから発達支援センターに行かないということもあることを知りました。その現状を目の当たりにし、私たちの知識と経験で何か出来ないかとの思いから、団体の立ち上げに至っています。

 目的は、グレーゾーンの方も含め、発達障害のある本人や家族が気軽に相談できる場となり、障害受容を支えること、障害に対する社会への理解や啓蒙活動をしていくこと、孤育ての防止です。

 

3.事業の内容

・子育て講座(仙台市内の市民センターにて月3回。広瀬、水の森、落合または折立)

・発達障害児支援マーブル(仙台市内の市民センターにて月2回。広瀬、落合、折立のいずれか)

・ボランティア活動(児童館、地域の子育てサークルや支援広場、不登校児の親の会)

・出張講座(幼稚園、児童館にて年に数回)

・個別相談(依頼があった場合)

・地域主催の研修会への参加(年に数回。30年度は、地域の課題や発達障害について発表する機会が2回)

・幼児健診事後指導教室(月2回。宮城地区にて、行政の健診で発達の遅れがありそうなお子さんの育ちを見ていく場。保健福祉課からの依頼があり、参加)

 

4.事業実施にあたっての工夫点とその効果

 マーブルは少人数予約制ですが、講座は予約不要で、参加費は安価に設定し気軽に来られるようにしています。また、お子さま連れ可、同室で過ごすアットホームな雰囲気を大事にしています。

 講座のテーマは、活動を通して聞かれる生の声を反映しています。講座もマーブルも、元施設職員としての経験や知識を生かした内容で、同じ母として参加者の気持ちや悩みに沿いながら、アドバイスをしています。感想として多いのは、会の雰囲気が良いこと、どんなことも話せる、ここに来ることが気持ちの安定に繋がるといったこと。参加された方がお友だちを誘って来ることも多く、参加者数は年々増えています。

 地域の他団体との繋がりも大事にしています。支援者向け研修の実現、他の支援者からの紹介を受けて来られる方がいるなど、これまでの地道な活動が地域に根を張ってきたと感じています。

 

5.全体的所感、終了しての感想など

 今年度の一番の成果は、「発達障害」をテーマにした研修依頼が入ったことでした。今までは、発達障害の子を育てる親向けの講座は独自で行っていましたが、支援者向けの講座は持てないでいました。親向けには、家庭での手立てや幼稚園、学校への依頼などのアドバイスが出来ます。ですが、先生方や子育て支援施設の先生方に特性の理解をして頂かないと、親と子どもの姿を共有できません。私たちも立ち上げ当初から、支援者に対しての研修をすることを目標にしてきました。

 5年が経過し、楽っこの活動が浸透してきたこと、助成金を頂いて活動を増やせてきたことで、支援者たちにようやく届くところまできた手ごたえを感じたのが、今年度です。

 この1年の広がりを更に深めていきながら、息の長い活動をしていきたいと思っています。

 ※3月は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市民センターでの活動を休止しました。悩みや不安などを吐き出せる場として、公式LINEを開設し、やりとりをしています。

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