平成30年度助成先「一般社団法人フリースペースつなぎ」

  • 2019年05月09日

1.事業名

不登校・引きこもりの子ども・若者の居場所作り

2.事業の目的とその背景

震災以降、気仙沼では不登校や引きこもりの子ども・若者の数は増加しており、そのような子どもや若者が安心して過ごせる居場所作りを目的とする。不登校や引きこもりの経験をもつ子ども・若者は自己否定感が強くなり、否定されない安心感のもてる居場所が家庭以外の地域にあることは重要と考える。また、保護者も先の見えない不安感が大きく、不安を軽減するための相談会や、不登校や引きこもりの理解を保護者・地域で深めることが必要になる。それぞれの子ども・若者のニーズに応じた活動を行うために、多様な活動・体験を保障できるよう環境を整えていきたい。

3.事業の内容

①フリースペース事業 週5日

②保護者などを対象とする月1回の相談会・懇談会 

 つながりをもち、互いの悩みを共有しあい、保護者の不安の軽減をはかる。

③講演会・シンポジウムなどの開催 

 不登校・引きこもりについての地域への理解を図る。

④電話相談 家庭訪問 

 個別への対応を図り、フリースペースに参加するきっかけを図る。

⑤若者の就労体験活動 

 地域の団体・企業と連携し、働く満足感や地域に貢献する喜びを味わい、自立への基礎作りを行う。

4.事業実施にあたっての工夫点とその効果

平成30年度8月から常設の居場所「つなぎハウス」の改修工事を行った。築50年の建物だっため、助成金を活用し、なるべく自分たちでできることを試み、漆喰を使っての壁塗り等を行うことができた。親や地域の方々にもボランティアで参加してもらい、ワークショップ形式で居心地のよい空間を作ることができた。しかし、どうしても壁が薄いため、夏はエアコン、冬はこたつ等で暑さ・寒さをしのぐことができた。また、子ども同士のコミュニケーションを図るため、昨年購入したボードゲームに加えて、子どもたちで遊びたいものをミーティングで話し合い購入し、場面緘黙だった子どもがゲームの最中に進んで話せるようになるなど、楽しみながらコミュニケーションの力も増してきている。

5.全体的所感・終了しての感想など

昨年度までは代表の自宅を用い活動を行ってきたが、常設の居場所ができたことでさらに安心感を増すことができた。また、自分たちの居場所について話し合ったり、実際に居場所を改修する作業に加わったりすることで、活動に対する満足感・所属感が高まってきたと感じる。週1回の子どもミーティングの時間には、自分たちのやりたいことを出し合い、実現することで自己肯定感が高まってきている。これまで家に閉じこもりで、表情が暗かった子ども・若者が笑顔で活動でき、「本人も家族も安心できた」、「つなぎがあってよかった」という声が多く聞かれている。今後も子ども・若者の多様なニーズにこたえられるよう、居場所の充実やスタッフの資質の向上を図っていきたいと考える。

 

 

 

 

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