平成29年度助成先「NPO法人ほっぷすてっぷ」事業報告

  • 2018年08月03日

NPO法人ほっぷすてっぷ(宮城県仙台市)

1.事業名

児童養護施設等退所後の子どもたち並びに親の支援を受けられない子どもたちの居場所作り事業

2.事業の目的とその背景

児童養護施設等で集団生活を送っていた児童が就職等をして一人暮らしを始めたりすると、最初に感じるのは孤独感です。困ったことがあっても、相談する大人が身近にいない、友達も事情が違ったりして孤独になります。また、コミュニケーションが苦手な子が多く、職場でうまくいかない等で早期に離職してしまう率がとても高いのが現状です。当事者の交流を通じて仲間同士で相談し合える関係作り、また、相談できる大人がいる居場所を提供することで、支援につながりやすい環境を作りたいと考えます。

3.事業の内容

昨年度からの継続で当法人の事務所に隣接する事務所スペースを、居場所スペースとして借りて、居場所サロン「虹の谷」を運営しました。週3日火曜日木曜日は午後2時~8時まで、土曜日は午前11時から午後5時まで開放し、自由に出入り・利用できるようにしました。相談にも随時応じており、居場所内あるいは出張して相談をお受けしました。対象としては、15歳~25歳くらいまでの、児童養護施設等に入所している、あるいは退所した子どもや、親の支援を受けられない子どもたちですが、児童相談所や区役所の家庭健康福祉課、学校の教員の方から、担当されている子どものことで相談がきたりしました。
また、居場所サロンの周知にためカードを作成し関係各所に配布しました。

4.事業実施にあたっての工夫点とその効果

なかなか当事者の利用につながらないため、カードを作成し、宮城県内の高校と仙台市の中学校、児童相談所、児童養護施設等、社会福祉協議会、その他子どもが関わると思われる機関には配布しました。若い世代へ、居場所の存在を広報するために、ツイッターとフェイスブックで情報発信を行なっています。居場所の周知のため、「家計シミュレーション講座」を開催しました。(参加人数1名)今年度の利用登録者は2名、利用人数は1名でした。また、相談事業については、相談件数が15件でした。

5.全体的所感、終了しての感想

今年度も本来の当事者の利用は伸び悩みましたが、周辺の支援者(大人)への周知は進んできたと思います。今後、施設退所後、施設ともかかわりを持たなくなった当事者とどのようにつながっていくかが課題ですが、宮城県・仙台市ではアフターケア事業を委託している事業者が他にあり、そちらが直接的には施設等や子どもたちと関わっているので、そのような横の繋がりを強くして、お互いに子どもたちを繋いでいけるようにしなければと思っています。今後も、周知のためのイベント等を企画し、場所についても検討していきたいと思っています。

 

◆NPO法人ほっぷすてっぷ

代表 森田 みさ

仙台市青葉区木町通1丁目8-10

TEL:022-399-9427

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