平成28年度助成先「チャイルドネットジャパン」事業報告

  • 2017年10月03日

チャイルドネットジャパン(宮城県石巻市)

「ひとり親家庭・チャイルドプアの子どもたちのための学習支援」

1.事業の目的とその背景

「復興は待っていても始まらない!自分たちの手で復興を」を合言葉に、活動をしております。2013年10月に、渡波小学校の隣に子ども未来図書館を設立しました。2014年4月から、渡波小学校の改修工事が終わり、子どもたちも戻ってきました。しかし、唯一の中学校は解体され、新校舎は、6年後の本年やっと開校しました。 子どもたちの勉強する環境は、未だ十分に整っているとは言えず、さらに震災によって、離婚が増え、ひとり親家庭になったり、仮設住宅から新しい復興住宅といった環境の変化などのために、子どもたちが孤立し、不利な学習環境に陥らないためにも、地域全体で子育てをする風土を作りたいと思いました。

2.事業の内容

特に、ひとり親やチャイルドプアの子どもたちのためのシェルター的学習支援をしました。小学1、2年生の子どもたちは、暗くて誰もいない家に、怖くて、帰りたくないのです。そういう子どもたちのシェルター機能として、居場所づくりをしました。その中で、学習サポートを行い、子どもたちの学習環境を整えました。時には、一緒にトランプをしたり、歴史すごろくをしたり、絵を描いたりするなど、子どもたちとの信頼関係を築くことを大切に活動してきました。 また、七夕やハロウィンなど、イベントも行うことで、地域の方が自然と関われる機会を作り、時には、子育ての先輩として、お母さん・お父さんの悩み相談会にまで、発展することもありました。

3.事業実施にあたっての工夫点とその効果

今までは、子どもたちへの関わり方が、よそよそしい面もありましたが、長い時間一緒にいることで、ほめてあげるときは、思いっきりほめてあげて、ダメなことははっきりダメ、ときちんと叱ってあげることを心がけました。最初は、叱ると、来づらくなってしまって、結果、子どもたちの居場所を奪ってしまうことになるかもしれない、と懸念しましたが、子どもたちは、はっきり伝えることで逆に、信頼感が生まれたのか、しっかり慕ってくれるようになり、以前よりも良い関係性を築くことができました。 このように、勉強だけを見るのではなく、生活態度や心のケアにも踏み込んで取り組んだことが工夫点です。

4.全体的所感、終了しての感想

居場所づくりで一番大切なことは、長く続けることだと感じました。震災から6年が過ぎましたが、街の復興は思っているよりも、進んではいません。しかし、子どもは待ってはくれません。新校舎を見ずに卒業していく子どもたちを目の当たりにすると、歯がゆい気持ちがこみ上げてきます。それでも、子どもたちはたくましく日々を過ごし、将来に向かって生きています。 学習サポートに来ていた中学3年生は、全員が希望する高校への進学が決まりました。ほかの学年の子どもたちも、ぜひ、来年度も学習サポートを続けてほしいと願っています。その声に応えるべく、大人の私たちが頑張っていきたいと思っています。

 

◆チャイルドネットジャパン

代表 西澤 砂弥香

〒986-2121 石巻市渡波町1-5-16

TEL/FAX:0225-97-3903

mail:kodomo_library@yahoo.co.jp

http://kodomo-library.org/

その他の記事(最新10件)