平成28年度助成先「フリースペースつなぎ」事業報告

  • 2017年10月03日

フリースペースつなぎ(宮城県気仙沼市)

「不登校・引きこもりの子ども・若者の居場所づくり」

1.事業の目的とその背景

気仙沼では長年、不登校や引きこもりの子どもや若者をもつ保護者が親の会を作り、活動してきた経緯があります。震災後、不登校や引きこもりの子ども、若者が増え、安心できる居場所が欲しいという要望があり「フリースペースつなぎ」が2013年に誕生しました。震災によって家や家族・職場を失うなど、しんどさが二重三重に重なる中で、不登校・引きこもりの子ども、若者の問題は大きくなっています。また学校に行けないということで自己肯定感が低くなり、家から出る機会も少なくなりがちです。地域のつながりの中で、そうした子ども・若者がありのままに認められ、ニーズに合わせた活動を行い、支え合い元気になることを目的に活動しています。

2.事業の内容

小中学校のクラスと若者のクラスをそれぞれ週2回、合同の活動を月に1~2回設定し活動しました。特に若者クラスは就労についての関心が高くなることから地域の会社・団体の就労体験を行いました。また地域食堂に参加しチラシ作り・食事の手伝いなど活動しました。また、不登校・引きこもりで悩む親・関係者を対象に月に一度公民館で相談会・懇談会を開催しました。そのほか「発達障害」「就労と不登校」をテーマに専門家を招き、不登校・引きこもりについての理解を深めることができました。会報を作成し、活動の様子などを賛助会員・支援くださっている方に配布支援いただいています。

3.事業実施にあたっての工夫点とその効果

子ども・若者をありのままに認めていくこと、自主性を尊重することを大切にするとともに、親の会や個別相談により家族をサポートし、親自身がまず元気になっていくことを配慮してきました。また、若者の得意なことを生かしていく場として美術館への作品展示や、地域のつながりの中で自分の力を発揮できる場として、就労体験・地域食堂など活動に取り入れてきました。こうしたことから、子ども・若者が安心して居場所・家庭で過ごせるようになり、笑顔が増え、周囲に認められることも多くなり、生き生きと毎日を送れる子ども・若者の姿が多く見られるようになってきています。

4.全体的所感、終了しての感想

震災から6年がたちましたが、ある程度町の復興は進んでも、不登校や引きこもりになる子ども・若者たちの数は減ってはいないようです。子ども・若者や家族が孤立しないように、民間のフリースペースのような居場所の必要性をますます親・スタッフ共々感じています。いじめなどで不登校になった場合、心のケアに時間がかかることも多く、安心できる居場所の活動が継続してできるためにも、経済的・人的にも基盤がしかっりとできるよう、今後多くの人とのつながりの中で構築していきたいと考えています。

 

◆フリースペースつなぎ

中村みちよ

〒988-0183 気仙沼市赤岩泥の木17

TEL:090-2360-1075

mail:spase.tunagi@gmail.com

http://space-tsunagi.jimdo.com/

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